漱石先生、100年待っていましたよ~
昨日、アサヒビール大山崎山荘美術館に行って来ました。
目的は、美術品を見る為ではありません。夏目漱石氏に会うためです!
大山崎山荘は、大正から昭和初期に、実業家・加賀正太郎が別荘として自ら設計した
英国風の山荘です。大正4年(1915年)桜の美しい頃
4度目の京都を楽しんでいた漱石に、
是非とも建設途中の様子をみてほしい、そして別荘の名を選んでいただきたいと
当時まだ二十代だった加賀は知人を通して熱心にお願いしたようです。
その熱意や純粋さに押された漱石は、4月15日(まさに102年前の今日ですよ!)
この大山崎の地を訪れたのです。
そして今回、漱石はアンドロイドとして甦って5度目の訪問をして下さいました。
幼い頃から漢詩や漢文が大好きだった漱石は、
明治14年漢学塾二松学舎の門をたたき、約1年間学びました。
その二松学舎が、創立140周年記念事業として、
アンドロイド研究の第一人者石黒浩大阪大学大学院基礎工学研究科教授監修のもと
プロジェクトを立ち上げ
「漱石アンドロイド」研究と製作が進められ、お披露目となりました。
石黒先生も来ておられたので、びっくりしました!
ついに漱石先生とのご対面です(^-^)/
本当に、生きてそこにおられるような錯覚を起こしてしまいそうです。
「座ったままで失礼します。皆さんご無沙汰ですね。
ほぼ100年振りということでしょうか。
昔、『夢十夜』という小説の中で、
「100年待っていてください。きっと会いに来ますから」
というセリフを書いた覚えがありますが、
100年待っていて頂いてありがとうございます。」
思わず笑いが起りました。♪
声は、とてもソフトで優しく、何だかとても嬉しくてほっとしました。
その音声はといいますと、孫である夏目房之介氏の声を収録(10~13時間)
録音した声を音素に分解、再合成して人口音声を創作したということです。
この後、自己紹介や経歴に続き、司会の方とのやり取りもあり、・・・
思いもかけず、『私の個人主義(大正3年11月25日、学習院にて行われた)』
の講演をして下さるということで、大興奮ですが・・・
ヤスコさんは、写真を撮ることに必死でした(^^)/
身振り手振り、目の表情まで変わるので、驚きの連続です。ご覧下さい!
こっちを見てくれた♪瞬間があったのですが、それは撮れませんでした(;;)。
肌の様子や髪の生え際に至るまで、実にリアルでした!
これ程までに熱心なのは、ヤスコさんが漱石ファンだからです~
時々、こんな風に漱石に関する情報をのせますので、
興味のある方は、またご覧下さい♪
今日はこの辺にしますが、
大山崎山荘内部も周辺も、とても素晴らしいところでしたので、
またご紹介出来たらと思っています。
テラスからの眺め
どうもありがとうございました。